「ストーカー入社社員」
無精ひげの青白い顔の就活生
ある年の会社説明会。
受付までまだ1時間もあるのに、一人の就活生が早々とやってきました。青白い顔をして、無精ひげが伸びて、「あのぉ、今日説明会っすよね?」と、フラフラしながら話しかけてくる・・・。なんだか変わった奴だなあと思っていました。
その翌週の説明会。
朝一番になんとまたあの男がいる。同じように疲れた感じで、ぼそーっとやってきて、「先週も受けたんすけど、今週もいいっすか?」と、2週連続で説明会を聞いていきました。
その翌週。
「またあいつ来たりして・・・、でもさすがに3週連続はないよねえ?」などと話をしていたら・・・。 来たっ!奴が来たっ!やっぱり青白い顔して疲れた感じで・・・。
選考試験 すっ飛ばして内々定!
さすがに不気味になって、「3週連続だよね?どうしたの?」と話を聞いてみました。以下、彼の供述です。
俺は帯広出身で、ずっとオカモトの飲食事業で働きたいと思っていました。他はまったく眼中にないので、オカモトしか考えてません。まずは、オカモトの説明会をとことん聞くことから就活を始めようと思って、毎週来てるんす。えっ?疲れてないかって?ああ、これすか?実は深夜勤務のカラオケのバイトしてるんで、説明会はいつも朝帰りなんです、すみません・・・。でも、ちゃんと眠らないで話は聞いていますから・・・。
事情を聞き、ちょうどその日来ていた飲食事業部の役員に、「こういう熱心な学生がいる」とつなぎました。3回目の説明会は受けずに、その役員と喫茶店に行き、戻ってきたら「こいつ、内々定!」と、その年の第1号内々定者となりました。
大変珍しいケースですが、十分に熱意は伝わりますよね。選考試験も大事ですが、こうして説明会に臨む姿勢とかもちゃんと見ているんです。面接では誰もがちゃんと受け答えします。それよりも、面接以外の場面でどうしているか?の方が正確に理解できるのかもしれませんね。
補足
この時の彼は、グループの本社で省エネ推進担当として、電気量削減1億円プロジェクトを動かし大成功。この春抜擢人事で四国へマネージャーとして旅立ちました。
↑ 森山謙太社員(通称:ケン)
彼のこの戦術は、「ストーカー入社作戦」と呼ばれています。
+゚*。:゚+.゚*。:゚+.゚*。:゚+.゚*。:゚+.゚*。:゚+ ゚*。:゚+.゚*。:゚+
北のビジネス最前線(HBCテレビ)YouTube
オカモトグループの人事理念がわかるテレビ放送
「つとめてよかった、やめたらダメよ」