おじいちゃんの ももひき
創業期の忘れられないエピソード
今から15年以上前の話になりますが、オカモトグループの企業内起業制度を利用して、私はリサイクルショップ事業を立ち上げました。1号店が順調に軌道にのり、より大きな2号店を準備していた時のことです。
リサイクルショップは、一般のお客様から買取をして商売をします。グランドオープン前に買取だけの営業をしますが、その日もたくさんのお客様が商品を売りに来てくださっていました。そんな中、私は一人の年配の女性の接客をしました。風呂敷包みを抱えて、こんな質問がきました。
「下着も買取してくれるんですか?」
亡くなったご主人のために・・・
古着は取り扱ってますが、下着は対象外ということを説明したところ、「未使用品」とのことだったので、「それなら大丈夫です」と、商品をお預かりして査定しました。
男性物の下着類が買った状態のまま、いくつかありました。査定金額をご説明し、買取金額をお渡ししました。すると、その女性は すごく優しそうな笑みを浮かべて、私に こう言いました。
「連れがね・・・、もうちょっと頑張れるかと思って、入院中に使おうと思って買っておいたのね。それが二月前に逝っちゃってね・・・。どうしようかと思ってたんだけど、なんかいいお店が近くにできたから持ってきたの。良かったわ・・・。とてもいいお仕事ね。頑張ってください。」
「思い」に共感できる企業を見つけよう
私にとってずっと忘れられない創業時のエピソードです。
リサイクルショップは、商品を買取・販売する仕事ですが、大事なものを人から人へ橋渡しする仕事です。橋渡しするのは商品だけでなく、その商品を大事にされていた元の持ち主の「気持ち」もお預かりして、次に使う方へお届けする。こうした思いを、いつまでも忘れることなく仕事していこう、と、この年配の女性から教えていただいた気がします。
仕事をして給料をもらうわけですが、どういう気持ちでその仕事をするのかは、とても大事なことだと思います。仕事をして給料をもらえる企業は、いくらでもあります。
でも、自分がその企業の理念や思いに心から共感して働けるかどうか、となると見つけるのはとても難しい。その難しいことをやるのが就活でもあります。
心が揺さぶられるような思いで仕事ができる
そんな企業に出会いたいですよね!
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北のビジネス最前線(HBCテレビ)YouTube
オカモトグループの人事理念がわかるテレビ放送
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