面接官は「過去の実績」で判断する武器となるエピソードを持とう
「やろうと思う」ことと、「やったこと」は違う
面接の際、人を評価する場合の色々なものを基準として考えるわけですが、その中の最も重要な基準となるのが、
「この人は過去何をしてきたのか?」
ということです。例えば、自分は勉強家である、という次の2つの自己PRを比較してみてください。
Bさん
私は将来大きな夢を実現するために、たくさん勉強していこうと思っています。そのために、特に読書を積極的に行い、年間200冊の読書を頑張って読みたいと考えています。
Aさん
私はよく「勉強家ですね」と言われてきました。身近な自己啓発として、読書を日課にしていますが、昨年は今取り組んでいるテーマや、その周辺のジャンルの本を200冊読みました。
同じ200冊でも、実際に読んだ人と、読もうと思っている人とでは、重みが違いますよね。目標を持つことや夢を語ることも大事なことですが、面接官としては、実現可能かがわからない将来のことよりも、実際に行った過去のその人の実績を重要視して判断していきます。
実際にしたことを具体的に語ろう
志望動機で、「この仕事が好きなので」というコメントはよく聞くことが多いですが、本当に好きなのかどうかを確認するために、私はよくこうした質問をします。
例えば、音楽が好きなのでTSUTAYAでCDなどに関する仕事がしたい、という人ならば・・・
・CDは何枚持っていますか?(ダウンロードしたものも含めて)
・毎日音楽を聞くことにどのくらい時間を使いますか?
・音楽に関して年間どのくらいのお金を使いますか?
将来ああしたい、こうしたい、という夢や希望を聞くよりも、このように質問をしていけば、およそどの程度本当に好きなのか、知識があるのか、仕事で活かせそうなのか、わかってきます。実際に過去あった事例では・・・
「中性ヨーロパ史が好きで、歴史の本を中心に年間300冊の本を読んでいます。冬休みに読書の毎日を過ごしていて、寝る前に万歩計を見てみたら、16歩ということがありました・・・」
という女子を採用したことがありますが、このエピソードを聞いただけでも、本物の読書家だということがわかりますよね。
現在彼女は、TSUTAYAの新刊書籍部門の中心的なリーダーとして活躍しています。やっぱり、本物でした。
武器になるセールスポイントを持とう
面接では、自分の過去実際におこなったことで、何かキラリと光るものがあるといいですね。
新卒の場合は社会人経験もなく、人生経験も浅いので、なかなか見つけることに苦労するかもしれませんが、そこはなんとかひねり出して、自分のセールスポイントを見つけましょう。
・釣りが大好きで、学生時代から釣りの雑誌にコラムを書くくらい精通。入社後その経験を活かして、リサイクルショップの釣具部門を大幅に売上増大させて大活躍
・女子だけど遊戯王カードにはまっていて、TSUTAYAで行われるお客様と行う大会では、「フォーチュンレディデッキの女王」として対戦に行列ができるほどブレイク
など、学生時代からの趣味を、仕事でさらに極めて活躍している社員も数多くいます。こうした「就活の武器」を持つことで、自信を深めた就活ができるはずです。
誰にでも、必ずこうした武器があります!実際のエピソードを含めて、考えてみましょう。
おまけ
意外なものが仕事に役立つ、ということがあります。
遊戯王などのいわゆる「トレカ」は、当社グループのTSUTAYA等で有力な販売アイテムとなっており、当然これらトレカを取り扱う社員は、商品に精通していないといけません。
土日など定期的に、遊戯王大会など開催して、子供達と対戦したりする仕事もあるのですが、そうしたことが増えていくにつれて、社内に「デュエリスト」がどんどん増えていきました。中には、それまで隠れデュエリストだった人もおり、突然、活躍しだす人も多々おりました。
何が役に立つかわかりませんね。
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