内村航平選手の練習

テレビのドキュメンタリーで、体操の王者、内村航平選手への密着の番組がありました。個人総合で何年間も負けなしを続けてきた、チャンピオンの練習は興味深いものがありました。

内村選手といえば、見事な姿勢や着地がきれいですが、日々の練習ではどんなことをやっているのか？

派手な回転技やひねり技を、華麗に決めまくる練習なのかと思って見ていましたが、彼の練習は全く違いました。

その内村航平選手の練習とは･･･？

格好悪い面白くない基礎練習

練習はいたって地味です。

・跳馬の助走から、踏み切りだけの反復動作練習
・床運動は、単発のジャンプをひたすら繰り返す
・体幹を鍛える姿勢の制御練習

ダイナミックで美しい、素人が想像する高難度の技はほとんど出てきません。内村選手は「格好悪い、面白くない練習」と言っていました。

　「格好悪い練習を徹底してやる。
　    面白くないことをひたすらやる。
　    面白くない中に、面白さを見つけられないと
　    可能性は広がらない。」

確かに当たり前のことなんでしょうが、徹底した基礎練習があるからこそ、世界一流の選手にまでなれるわけで、どんな競技であってもこれは揺るがないことでしょう。

基礎練習は確かにつまらないので、すぐに応用練習や試合形式のトレーニングをしたくなりがち。そこが一流と凡人の違いなのかもしれない。

就活も基礎練習が大事

就活に置き換えて考えてみましょう。

本番の試合 ： 選考試験や面接
基礎練習　 ： 自己分析、企業研究、など

本番の面接でパフォーマンスを発揮できるか、質問に対して的確に答えられるかなどは、それ以前の準備をどれだけしているかにかかっています。

企業研究が不足していれば、その企業に関する質問にはうまく答えられないだろうし、自己分析が足りなかったら、自己ＰＲも上手にはできないでしょう。

就活で選考試験が本格的に行われるのは、実質３月中旬～５月の短い期間ですが、そのための準備期間は夏のインターンシップあたりから半年以上あります。

内村選手も大会の数秒～１分程度の演技のために、長い時間をかけて基礎練習から始まって、膨大なトレーニングをしている。

本番で笑うために、いかに練習で泣くか？
就活でも同じことがいえるかもしれないですね。

＜おまけ＞

内村選手がこの基礎練習に目覚めたのは、ある偉大な先輩選手を見てからだそうです。その先輩も地道な基礎練習を怠らない人だった。

アテネ五輪で栄光の架け橋の放物線を描いた、富田選手なんだそうです。

内村選手からこうしたものを受け継ぐ選手は、誰なんでしょうね･･･？

画像：新入社員研修のひとコマ

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