スカウト型の逆求人サイトが台頭

スカウト型の「逆求人サイト」を利用する就活生が増えています。

「逆求人サイト」とは…？

“就活生が自分のプロフィールを登録し、企業側が気になる学生をチョイスして、スカウトメールを送ることでつながりが持てる、マイナビやリクナビとは全く逆のスタイルの就活サイト のこと”です。

こうしたスカウト型は以前から中途採用ではありましたが、新卒採用でも普通に使われるようになっています。

その最大手のオファーボックスでは、既に2022卒の就活生の十数万人以上が登録しているともいわれ、3人に1人が使っている計算になるようです。

自分に合った企業を探すことなく、自分のプロフィール情報や適性検査などをもとに、自分に合っているかもしれない企業側からコンタクトをとってくれるのですから、就活生としては非常に魅力的で効率的なサイトに映ることと思います。

逆求人サイトのメリットとデメリット

なにせオファーが来るので自信がつきます。またAmazonギフト券がもらえるなどの特典もあるようです。時間をかけて企業探しや企業研究などをせずに、短期間で内定に至る可能性があるなど、利点は確かに多いと思います。

ただ、スカウト型に頼り切っていると…

・本来の志望先からオファーが来ない
・スカウトを承認できる企業数は限られている
・攻めの姿勢の就活にならないかも？

といったデメリットもあります。

他にも「ブラック企業からオファーが来た」とか「通常の選考試験で落とされた企業からオファーが来た！？」なんて話もあるようです。

やはり就活の1つのチャネルとして活用するのはいいと思いますが、それだけに頼ることなく、インターンシップでしっかり企業研究したり、通常の就活サイトで企業探しをしたりすることで、意外な志望先が見つかるということもあります。

人生の最初の大きな決断をするのが就活ですから、安易にオファーに頼ることなく、様々な選択肢の中からしっかり考えて行動してほしいと思います。

就活をしながら成長しよう！

長年の間、新卒採用という仕事をしていますが、学生の多くが最初は考えていなかった業界に就職したり、最終的には企業名も知らなかったところに就職したりというケースが多いと思います。

中には…

　最初は新聞記者になろうとしていて、

　オカモトグループと出会ってスポーツインストラクターに内定し、

　最終的には製菓業界に就職した！（つまりうちとは縁がなかった）

なんて人もいました。

就活という激動の体験の中で様々な企業と出会い、刺激を受けながら学生から社会人へと成長していき、紆余曲折の中、喜んだり悩んだりした末に「ここだ！」と心底納得できる企業を見つける。

そんな就活ができた人は、いいスタートを切って、きっと素晴らしい社会人人生を送るのだろうと思います。

練習で泣いた人が試合で笑えるように、社会人になるための就活も、安易なオファーの道に走ることなく、それを選択肢の1つとして活用しながら、就活で苦労して成長していってください！

おまけ

実はコミック「ゴルゴ13」の大ファンです。今年さいとう・たかを先生が亡くなりましたが、ゴルゴ13の連載は続いています。なぜならば早くから作品の制作に「分業体制」を敷いていたからです。

主人公が漫画の世界にいるのですから、分業チームでやってけば永久に終わることはない。ファンにとっては最高です。

そんな偉業、遺産を残してくれたさいとう先生に感謝です。